OYAJI STRINGS

おやじの弦 — 使いかた

バイオリンの指板と弓を、スマホの画面にそのまま写した練習道具です。 楽器を触ったことがなくても大丈夫。ここでは、画面のどこが何なのか、 どう触ると音が出るのかを、実際の画面といっしょに順に説明します。

おやじの弦をひらく

1これは何?

画面は大きく2つに分かれています。右が指板——左手で押さえるところ。 左が操作盤——いま鳴っている音や、調・録音などの道具が並びます。 指板の下にある帯が弓ゾーンで、ここが右手(弓)の代わりです。

おやじの弦の全体。左が操作盤、右が指板、右下が弓ゾーン。
画面の地図(iPhone 相当の縦持ち)
  1. 現在音 … いま鳴っている音の名前と、五線での位置。見出しにある調を押すと選び直せます。
  2. 波形 … 鳴っている音の形。右の札にテンポが出ます。
  3. 基準ピッチと指番号 … 録音中はこの2つが「スラー」「休符」に変わります。
  4. 録音・再生・一覧 … 弾いたものを記録して、あとから聞き返せます。
  5. モード … タップ/ピチカート/ボウイング/チューナーを選びます。
  6. 指板 … 押さえるところ。点が押さえる位置です。
  7. 弓ゾーン … 右手(弓)の代わり。ここに触れている間だけ鳴らすこともできます。
  8. 歯車 … 設定と、このアプリについて。音の作りもここで変えられます。

むきについて 縦持ちが演奏、横にするとチューナーになります。演奏の途中で横にしても 勝手にマイクは開きません(案内が出るだけです)。

2まず鳴らしてみる

開くと、まずこの面が出ます。ここを押すのが「はじめる」です。 ブラウザは、人が触るより前に音を出すことを許していません。 この面を押した時点で音の準備をひととおり済ませるので、1音目から遅れずに鳴ります。

開いたときに出る、タップして始める面。
この面を1回押してから始めます

3つの手順

  1. 面を押して始める。
  2. 指板のどこかの点に触れる。 触れている間、音が鳴り続けます。
  3. 指を離す。 音が止まります。

触れたまま指を上下に滑らせると、音の高さが半音ずつ変わります。 斜めに滑らせれば隣の弦に移ります。まずはここで、下へ行くほど高くなることを 耳で確かめてください。

音が出ないとき 端末が消音(マナーモード)になっていないか、音量が下がっていないかを見てください。 iPhone の場合、横のスイッチが消音側だと鳴りません。それでも駄目なときは うまくいかないときを見てください。

3指板ってなに?

バイオリンには、ギターのようなフレット(金属の仕切り)がありません。 指で押さえた場所が、そのまま音の高さになります。 だから「どこを押さえるか」を覚えることが練習の中心になります。 この画面の右半分は、その押さえるところ(指板)を、弾く人から見たまま写したものです。

実物のバイオリンと画面の指板の対応 弾く人から見たバイオリンの指板を、そのまま縦にしたものが画面の指板です。左からG・D・A・E、上が開放弦、下へ行くほど高い音になります。 ナット=開放 指板 駒 G E 弾く人から見たところ そのまま 画面へ いちばん上が開放弦(二重丸) GD AE 太い線=開放弦の1オクターブ上 ↓ 下へ行くほど高い音 画面の指板(同じ並び)
弾く人から見た指板を、そのまま縦にしたものが画面の指板です

覚えることは3つだけ

点の間隔が上ほど広いのはなぜ?

実物とまったく同じ理由です。半音上げるには、振動する弦の長さを毎回 同じ「割合」だけ短くします。長さが残り少なくなるほど、同じ割合でも 実際に動く距離は小さくなる——だから下へ行くほど点が詰まります。

弦の長さと停止点の関係 ナットから駒までの弦に半音ごとの押さえる位置を並べると、駒に近づくほど間隔が詰まります。ちょうど半分の位置が1オクターブ上です。 ナット 駒 残りの長さ=もとの半分 第12停止点=1オクターブ上 開放 半音ずつ 指板の端(第13)
ちょうど半分のところが1オクターブ上。だから間隔は下へ行くほど詰まります

点と線の意味

左がふだんの盤、右が音を鳴らしているところです。並べて見比べてください。

指板の全体。開放弦の二重丸、濃い点と薄い点、実線と破線。
ふだんの盤(調はニ長調)
A線の点を押さえたところ。押さえた点が光り、D線の同じ高さの位置に輪が付いている。
鳴らしているところ(A線の第2停止点=B4)

ふだんの盤

  1. 二重丸=開放弦。 指で押さえない音です。ここは指番号も出ません(指を使わないので)。
  2. 濃い点=選んだ調の音。 その曲で使う音です。まずはここだけ触っていれば、外れた音になりません。
  3. 薄い点=調から外れる半音。 押せば鳴ります。使わないわけではなく、「その調の音ではない」という印です。
  4. 細い実線=第3ポジション。 手をひとつ上へ移したときに、1の指が来るところの目印です。
  5. 太い実線=開放弦の1オクターブ上。 ちょうど弦の半分の位置です。

鳴らしているところ

  1. いま鳴っている点が光ります。
  2. 同じ高さが取れる別の位置。 ここは D線の第9停止点で、押さえれば同じ B4 が鳴ります。

バイオリンでは、同じ高さの音が別の弦にもあります。ある点を押さえると、 同じ音が取れるほかの位置に輪が付きます(右の図の②)。 「この音は、隣の弦のここでも取れる」が目で分かるので、運指を考えるときの助けになります。

43つのモード

左の操作盤に並んでいる4つのボタンで、音の出しかたを選びます (4つめのチューナーはあとで)。 変わるのはどこを触ると鳴るか——2枚を見比べてください (指板の下のほうと、その下の弓ゾーンを切り出しています)。

モードのボタン。タップ、ピチカート、ボウイング、チューナー。
いま選ばれているものが濃く光ります
タップ。指板の点を押さえて鳴っているところ。下の弓ゾーンは光っていない。
タップ・ピチカート
指板の点に触れると鳴ります。弓ゾーンは鳴りません。
ボウイング。指板の点を押さえたうえで、弓ゾーンのA線のレーンに触れて鳴っているところ。
ボウイング
指板は押さえるだけ。弓ゾーンに触れている間だけ鳴ります。
モード触るところ鳴りかた
タップ指板触れている間だけ弓の音が持続します。撫でると音程が動きます。
ピチカート指板触れた瞬間にはじいた音が鳴り、そのまま自然に消えます。高い音ほど早く消えます。
ボウイング指板+弓ゾーン指板は押さえるだけ。弓ゾーンに触れている間だけ鳴ります。実物にいちばん近い触りかたです。

はじめての方へ まずはタップで、指板の場所と音の高さを結びつけてください。 左手と右手を分けて考えられるようになったらボウイングに移ると、 実物の「押さえる/弾く」がそのまま練習できます。

重音(2本いっしょに押さえる)

モードを長押しして、弦と弦のあいだに重音の点が出た指板。
長押しで出る「重音の点」。弦のあいだに横棒として出ます

モードのボタンを長押しすると、弦と弦のあいだに点が出ます。 1本の指で隣り合う2弦を押さえるための点で、どの組み合わせも完全5度になります。 もう一度長押しすると消えます。ふだん出していないのは、 常に出ていると単音が狙いにくくなるからです。

5弓ゾーン

指板の下にある帯が弓ゾーンです。ここは右手(弓)の代わりで、 4本の弦がそのまま4つのレーンになっています。

弓ゾーン。4つのレーンと、その境目の帯。右端に弱と強の文字。
弓ゾーン(ボウイングのとき)
  1. レーン=弦1本。 触れているあいだ、その弦が鳴ります。横に滑らせれば移弦です。
  2. レーンの境目=重音。 ここに1本指を置くと、隣り合う2弦が同時に鳴ります。
  3. 上下=弓の強さ。 下ほど強く、上ほど弱く、真ん中がふつうの音です。

タップ・ピチカートのときは鳴りません

タップとピチカートのときの弓ゾーンは、音を出す場所ではなく、 弓の強さを決めるだけの面になります。 開放弦は指板のいちばん上の点で、重音は長押しで出る点で鳴らせるので、 鳴らす手段が減るわけではありません。

キーボードでも 弓ゾーンに焦点を合わせて↑↓を押すと、弓の強さが1段ずつ変わります。

境目に触れると重音

弓ゾーンのD線とA線の境目に触れて、2本の弦が同時に鳴っているところ。
D線とA線の境目に1本触れたところ。2本とも光っています

そのまま横に滑らせると、単音と重音が続けて変わります。 共通の弦は鳴り続けるので、実物で弓を傾けていくときの感じに近くなります。 同時に鳴らせるのは2声までです。

6現在音と調

左上のカードには、いま鳴っている音が五線と名前で出ます。 指板の場所・音の名前・楽譜の位置——この3つを結びつけるのが、このアプリの目的です。

現在音のカード。調の名前、五線と調号、音名。
A線の第2停止点を押さえたところ
  1. 調。 いま選んでいる調の名前が出ます。押すと長調12・短調12から選べます。
  2. 五線と調号。 調号で示される♯・♭は、音符の横には書きません(楽譜と同じ約束です)。
  3. 音の名前。 英語(B4)とドレミ(シ)の両方を出します。その下に、選んだ調の音かどうかが出ます。

調を選ぶと何が変わるの?

指板の濃い点が入れ替わります。 選んだ調で使う音だけが濃くなるので、 「この曲で使う音はここ」が見た目で分かります。調から外れた点もそのまま鳴らせます。 五線の調号も一緒に変わります。

バイオリンでよく使う調

バイオリンは開放弦(G・D・A・E)と縁の深い調がよく響きます。 その調の中心になる音が開放弦だと、押さえていない弦まで一緒に鳴って (共鳴して)豊かに聞こえるからです。このアプリでも、共鳴する開放弦は実際に鳴ります。

調どんな調
ニ長調・イ長調・ト長調 いちばんよく出てきます。中心の音(レ・ラ・ソ)がどれも開放弦です。 教則本の最初もこのあたりで、鈴木メソードはイ長調から始まります。
ホ短調・イ短調・ニ短調 短調ならこのあたり。やはり開放弦が中心に来ます。
ハ長調 ♯♭が付かないので楽譜は読みやすいのですが、 中心の音(ド)が開放弦にないので、弦楽器では意外と勝手が違います。
変ロ長調・変ホ長調(♭が多い調) 管楽器の得意な調です。弦楽器には少し窮屈で、出てくるのはもう少し先になります。

迷ったらニ長調かイ長調から始めてください(このアプリの最初もニ長調です)。

ためしてみる ニ長調で開く / イ長調で開く / ト長調で開く / ホ短調で開く
リンクで来た設定はその場かぎりで、端末には憶えさせません。

重音のときは2つ出ます

重音を鳴らしたときの現在音カード。五線に2つの音符が出ている。
重音のときは、音符も名前も2つ出ます

7指番号とドレミ

左の操作盤の「指番号」から なし/第1ポジション/第3ポジション を選べます。 選ぶと、指板の丸の中に押さえる指の番号(1〜4)、右上にその音(ドレミ)が出ます。

第1ポジションの指番号とドレミが出た指板。
第1ポジション・ニ長調
基準ピッチと指番号の箱。
右が「指番号」

指の番号

ドレミの読みかた

音名の♯・♭は書いていません。五線の調号と同じ約束です。 そのぶんその調の音にしか付けられないので、 その調の音でない開放弦には音名が出ません (たとえばイ長調では、G線の開放は調の「ソ」ではないので出ません)。 正確な音名は現在音のカードに出ます。

大事なこと ここに出るのはその調の基本の手の形であって、唯一の運指ではありません。 実際は前後の音で変わります——低い指を先に置いて目印にする、開放弦を避けて隣の弦で取る、 スラーの都合で指を替える、など。出発点の目安として使ってください。

教則本やネットの指板の一覧表(ポジション表・フィンガーチャート)とも見え方が違います。 あちらは半音ごとに全部の点へ「低い1・高い1・低い2…」と振った、どの調でも同じ1枚の地図。 この盤はその調で実際に置く4点だけです。 表で場所を覚え、この盤でその調の形をつかむ、という使い分けが向いています。

ためしてみる ニ長調・第1ポジションで開く / ニ長調・第3ポジションで開く

8基準ピッチ(442Hz って何?)

左の操作盤に 442 Hz と出ている箱があります。これは 「ラ(A)を、どの高さの音とするか」という決めごとです。 ここが決まると、ほかの全部の音の高さもそこから決まります。

なぜ決めごとが要るの?

「ラ」の高さは、世界共通に決まりきってはいません。 国際的な標準は A=440Hz ですが、実際の演奏はもう少し高めで、 日本のオーケストラは 442Hz が多く、ヨーロッパには 443〜445Hz のところもあります。 少し高いほうが明るく張った響きになるからです。 逆に、バロックの時代の音楽を当時の姿で演奏するときは 415Hz(ちょうど半音低い)を使います。 このアプリが 415〜445Hz から選べるのは、そのためです。

いつ変えるの?

変わるのは高さだけ 基準ピッチを変えても、音の名前も五線の位置も変わりません。 実際に鳴る高さがすこし上下するだけです。

箱に出ている 「440Hz比 +8cent」は、標準の 440Hz と比べてどれだけ高いか。 cent は半音を100に分けた単位なので、442Hz は 440Hz より 8cent 高い、という意味です。

ためしてみる 440Hz で開く / 415Hz(バロック)で開く
同じ点を押しても鳴る高さが変わります。音の名前は変わりません。

9波形と拍の札

「波形」のカードには、鳴っている音の形がそのまま出ます。 弓の音は連続した波、ピチカートは山からすっと減っていく形—— 音色の違いが目で見えます。

波形のカード。見出しの右に、四分音符イコール113の札。
一定の間隔で弾くと、見出しの札にテンポが出ます

見出しの右の札は読むだけのもので、押しても何も起きません。 1音を1拍とみなして、直近の音の間隔からテンポを出しています。 8分音符のつもりで弾けば、数字は倍になります。

札意味
♩=119 ±0%拍が揃っています。±のあとがばらつきです。
拍 あと3回数えるにはまだ音が足りません。
拍 ±22%ばらついているので、数字は出しません。
拍弾くのをやめました。

録音中は 札が「ガイド ♩=120」に変わり、波形の上にいま押している長さが音符で出ます。 右端が今の音で、押しているあいだ 16分→8分→… と育ちます。 この目盛りはいつでも ♩=120 で固定です——自分の速さに合わせて動く目盛りでは、 ずれていることに気づけないからです。

10録音と再生

「録音」を押すと、押した位置・押さえ・弓の動きを時刻つきで記録します。 もう一度押すと止まり、「再生」で同じように弾き直します。 音そのものではなく操作を残しているので、あとから設定を変えて聴き比べられます。

録音中の操作盤。停止ボタンと、スラー・休符に変わった箱、下に録音中の時計。
録音しているあいだの操作盤
  1. 停止。 録音中は「録音」がこのボタンに変わります。
  2. スラー。 押している間に弾いた音が、ひと弓で続けて弾いたことになります。
  3. 休符。 押している間は「休んでいる」ことになり、その長さがそのまま残ります。
  4. 経過時間。 録音しているあいだ、ここで時計が進みます。

入れ替わります 録音中は、左の「基準ピッチ」と「指番号」が、そのまま「スラー」と「休符」のボタンに変わります。 どちらも録音中には触らない設定なので、場所を譲っています。 再生ボタンは録音中は押せません。

止めると、無駄な間を詰めます

録音を止めるとき、何も鳴っていない長い空白を縮めます。 弾き直しや構え直しの時間だけを削るもので、ゆっくり弾いたときの間はそのまま残ります。 何秒ぶん詰めたかは画面に出ます。

間を残したいときは、録音中に「休符」を押したままにします。 押していた長さはそのまま残るので、休みを取る練習もそのとおりに聞き返せます。 ピチカートで指を置いたままにした時間も、演奏中として残ります。

スラー

スラーは「ひと弓で続けて弾いた」という録音への印です。生の音は変わりません。

11一覧・リンク・楽譜

「一覧」を押すと、録音の書庫が開きます。止めた直後に出る欄で名前を付ければ、 この端末に残せます(上限12件)。読み込み・名前の変更・リンクの作成・削除ができます。

録音の一覧。上にデモ、その下にこの端末に保存した録音の欄。
録音の一覧。いちばん上はデモです

デモを聴いてみる

一覧のいちばん上にデモ(狩人の合唱の冒頭)があります。読み込むだけで、 名前を変えたり消したりはできません。デモには音色の設定が入っていないので、 再生しながら弦の素材を替えると、同じ演奏で音の違いだけを聞き比べられます。

録音を人に渡す

「リンクを作る」を押すと、その録音そのものがURLになってクリップボードに入ります。 相手がそのURLを開けば、同じ演奏が同じ調・同じ基準ピッチで再生できます。 中身はURLの「#」より後ろに入るので、どこかのサーバに預けられることはありません。

楽譜にする

「楽譜のリンク」を押すと、何小節・何音・どのテンポになったかを知らせて、 リンクをクリップボードに写します。そのすぐ下に「おやじの楽譜で開く」が出るので、 貼り付けなくてもそこから開けます。押して開くまで通信は起きません。

テンポと拍は録音から当てはめます。弾いた間隔をそのまま丸めるのではなく、 ずれの少なさと楽譜の読みやすさを釣り合わせて決めています。 1音目は必ず小節の1拍目から始まり、長く間があいたところは小節の頭から弾き直したことにします。

12チューナー

4つめのモードがチューナーです。マイクで拾った音の高さと、 いちばん近い音からの隔たりをcent(半音の100分の1)で示します。 指板には、同じ高さが取れる位置が光ります。

cent(セント)ってなに?

音の高さのずれの大きさを測る単位です。半音を100に分けたものが1cent (1オクターブは1200cent)。「何Hzずれているか」で言うと高い音ほど数字が大きくなってしまうので、 どの高さでも同じ物差しで言えるように割合で数えます。

ずれどのくらい
100 cent半音まるごと。ドとド♯の隔たりです。
10 centふたつ並べて聞くと「濁っている」と分かるくらい。
5 cent耳でぎりぎり分かるあたりと言われます。
3 centA=440Hz でおよそ 0.8Hz。単独で聞いて気づくのはまず無理です。

合っているとみなす幅を、測る対象で変えています——バイオリンは ±3 cent、 チェロ・声は ±10 cent。弦は糸巻を回せばその高さで止まってくれるので狭くできますが、 声は止まらないので、±3 cent は的として成り立ちません (こちらの測りかた自体のばらつきよりも狭いのです)。

縦持ちのチューナー。音名A4とその下にA線・ラ、針、下に周波数とcent。
縦持ちのチューナー

横にすると大きくなります

横向きはチューナー専用です。円弧のメーターが画面いっぱいに出て、 真ん中に現在音、右に基準ピッチと測る対象が並びます。

横向きのチューナー。大きな円弧のメーターと音名A4、その下にA線・ラ、右に基準ピッチと測る対象。
横向きのチューナー

演奏モードのまま横にしたときは、案内が出るだけです。 回しただけではマイクは開きません——「チューナーをひらく」を押したときだけ開きます。

演奏モードのまま横にしたときの案内。横向きはチューナーですと出ている。
演奏モードのまま横にしたとき

読みかた

できないこと 合唱の中から自分の声だけを取り出すことはできません。 相手の声がずっと小さくないと引きずられます。使えるのは「ひとりずつ」か「全員が同じ音」のときです。 また、音の大きさ(dB SPL)は出せません——マイクの感度が端末ごとに違い、ブラウザからは分からないからです。

13音の設定

左下の歯車を押すと設定が開きます。5つのタブに分かれていて、 いちばん最初の「設定」で音の作りを変えられます。

設定のタブ。弦のモデル、弦のセット、E線、弓の当たり、擦れ、チリチリのつまみが並んでいる。
歯車 → 「設定」のタブ
つまみ変わるもの
弦のモデル弓と弦のやりとりそのものを計算する方式。切ると以前の音に戻ります。使えない端末では自動で以前の音になります。
弦のセットG・D・A の弦の性質。ガット寄り/標準/スチール寄り。ガットは暗くふくよか、スチールは明るくまっすぐ。
E線E線だけ別に選べます(細め/太め/巻きE)。実物でもE線だけ単線の鋼なので、単品で選ぶのがふつうです。
弓の当たり弓ゾーンの真ん中に来たときの弓の強さ。強いほど倍音のあいだの雑音が減ります。
擦れ倍音のあいだを埋めている音。生々しさとノイズ感の両方を担っているので、弱めると雑音といっしょに生々しさも減ります。
チリチリ高いところに伸びる雑音だけを抑えます。倍音の伸びは削りません。

変えると次に鳴らす音から効き、選んだ段は憶えています。迷ったら 弦のセットを「標準」に戻してください。それがこのアプリの元の音です。

聴き比べかた 録音の一覧からデモを読み込み、再生しながら弦のセットを替えてみてください。 録音には音色の設定が入っていないので、同じ演奏のまま音だけが変わります。

14うまくいかないとき

音が出ない

画面が拡大されて戻らない

指板と弓ゾーンは、指をなぞっても画面が動かないようにしてあります。 そのぶん、いちど拡大されると二本指で縮められないことがあります。 指板の外(左の操作盤や余白)で二本指で縮めると戻ります。

マイクが使えない

横にしたら演奏できなくなった

横向きはチューナー専用です。縦に戻せば演奏に戻ります。 録音したまま横にすると止められなくなるので、横にするときは先に止めてください。

そのほか

設定(歯車)の「システム」タブにセルフチェックがあり、 いまの端末で何が動いているかを測って見せてくれます。 いちばん上の「まとめてコピー」を押すと、その結果をまとめて写せます。

15言葉の一覧

開放弦(かいほうげん)
指で押さえずに鳴らす弦。指板のいちばん上の二重丸です。低いほうから G・D・A・E。
停止点(ていしてん)
押さえる位置のこと。0 が開放で、1 から 13 まで半音ずつ上がります。全部で 4弦 × 14点 = 56点。
ポジション
左手を置く場所。1の指がどこに来るかで決まります。開放弦はポジションではありません (どのポジションでも弾けます)。第1ポジションは1の指が開放弦の2度上、第3はその上です。
指番号
押さえる指の番号。1=人差し指、2=中指、3=薬指、4=小指。親指は数えません。
重音(じゅうおん)
2本の弦を同時に鳴らすこと。弓ゾーンのレーンの境目、または指板の弦と弦のあいだの点で出せます。
移弦(いげん)
弓を隣の弦へ移すこと。弓ゾーンを横に滑らせると移弦になります。
スラー
ひと弓で続けて弾くこと。このアプリでは録音への印で、生の音は変わりません。
ピチカート
弓を使わず指で弦をはじく弾きかた。触れた瞬間に鳴って、そのまま消えます。
ボウイング
弓で弾くこと。このアプリでは、指板で押さえて弓ゾーンで鳴らします。
cent(セント)
音の高さのずれを測る単位。半音を100に分けたもので、1オクターブは1200cent。 どの高さでも同じ物差しで言えるように割合で数えます。耳でぎりぎり分かるのは5cent あたりと言われます。
基準ピッチ
A(イ音)に与える周波数。既定は 442Hz。合わせる相手に合わせて 415〜445Hz から選べます。
弦番号(1〜4)
教則本や先生の言葉に出てくる、弦の数えかた。バイオリンでは細いほうから E=1・A=2・D=3・G=4 です。指板の左から G・D・A・E の並びとは逆向きなので、 このアプリでは番号ではなく「A線」と名前で出しています。 「2の弦で」と言われたら A線のことです。
調(ちょう)
その曲で使う音の集まり。選ぶと、指板の点の濃さと五線の調号が変わります。